レンタルデスクから始まるビジネス
東銀座のカフェ、LEAGUEに行ってきた。
行ってきた、というよりは通りがかって休憩のために入ったという方が正しいかもしれない。
実は、LEAGUEの存在はこれができた当初から知っていたが、ただの「レンタルオフィス」という認識だった。当時は表に”契約者”募集のビラが出ていたからだ。
そのため、「月額いくらで勉強なり仕事用スペースを確保しておく」、つまりお金に余裕のある、かつ銀座という立地に場所を確保する必要のある人向けのサービスだと思った。結果、契約制で場所の確保-私には関係ないものと位置づけられた。
しかし、今日ふと見ると、ふつうのカフェみたいに珈琲を飲んで寛いでいる人が見受けられる。
「おや?」と思い入ってみると、1階はカフェスペースなのだった。
しかも机には電源つき、Wifiも使用可能だという。
珈琲を注文しようとレジに並ぶと、なにやら説明を受けているオジサンがいらっしゃった。店員さんが1人しかいないため、注文が滞っているわけだが、私は特に急いでもいなかったのでなんとなくフワフワその場に漂うことになり、結果的にその説明を一緒に受けるかたちになった。(店員の女性がとても楽しそうに話しているので少し興味が沸いたのだった。)
やはり2階より上はレンタルオフィスのような契約スペースになっているそうだ。そして地下1階はミーティングルームとして使用可能とのこと。
しかし私が興味を持ったのはその形態と活用方法である。
このレンタルスペース、登記が可能なのだそうだ。
さらに、特徴的なのは、登録者の情報をカタログ化している点である。
LEAGUEに登録している、例えばイラストレータ、デザイナー、フードコーディネータ、コンサルタントの方たちの情報が閲覧できるようになっており、ビジネスパートナーとしてお声がけできるようになっているらしい。
「こんなイベントを企画しているんだけど相談させていただけないか」
ここからビジネスが始まる。
実際、LEAGUE のホームページも、ここに登録しているデザイナーの方に依頼しているそうだ。
小さな会社は営業も大変だ。そして、「知り合い」「友人」だと馴れ合いになってビジネスになりにくい。そんな、”技術はあるけれどまだ力がない人たち”を応援したい、と彼女は熱く語った。
このレンタルデスクの1つ1つが会社なのだ-。
私にはそれが衝撃だった。
こういう働き方をしている人もいるのだなという発見とともに、LEAGUEの1階はカフェとして利用可能だということを学んだ日であった。